年一回の水槽の海水の入れ替えをしております。
年一回の交換で水質は大丈夫なの?と思われますがこれも作業としてはなかなか大変でして、
700リットルの海水を抜くのに30分、水を抜いてからの水槽、濾過槽の清掃に30分。海水を知多半島の師崎まで取りに行くのに3時間以上。海水の注入に30分、その他作業に1時間と半日はかかります。ですのでしょっちゅうはやれない作業なのです。
新鮮な海水で泳ぐとらふぐ。気持ち良さそうです。
活魚を扱いだして10年以上なりますが、以前は水槽にふぐをたくさん泳がせて活き活きとしたイメージをだしておりました。40から50本入れて水槽に満杯にしておりました。
泳いでいる魚を見ると新鮮で美味しいイメージが湧くと思われますが、生きている状態が続けば続くほど痩せていき、ストレスも抱えて味も落ちていくのは当たり前です。
ふぐも1週間でも2週間でも生きますがガリガリのヒョロヒョロになってしまいます。
ですのでここ数年は仕入れたふぐはほとんどを締めて血抜きをして冷蔵庫にて熟成。最大4、5日は寝かしたものをお出ししております。熟成の仕方も別の機会にお知らせできたらと思います。
当店のふぐの刺身は捌きたてプリコリのてっさと言うよりは舌触りなめらかで程よい歯応えとじんわりと滲み出る旨みが楽しめる仕上がりになっております。
水槽には常時予備で5本くらい泳いでいるくらいで寂しいかもしれませんがふぐはたくさん確保してありますので安心してください!
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